映画『クルエラ』を観た感想 ※ネタバレあり
こんにちは。まうです。
今回はディズニープラスで観た『クルエラ』についての感想を書いていこうと思います。
感想部分にネタバレあり。
映画の概要
2021年5月公開。
同じディズニー映画である『101匹わんちゃん』、その実写化映画『101』の悪役「クルエラ・デビル」を主役とし、クルエラの誕生を描いたストーリー。
主役・エステラ(クルエラ)役を『ラ・ラ・ランド』で主演を務めたエマ・ストーン、ファッションデザイナーのバロネス役を『プラダを着た悪魔』等で知られるエマ・トンプソンが務める。
エステラが誕生するところから物語は始まる。幼少の頃から周りとは違う感性と気の強い性格で小学校にあがると同級生と喧嘩になることもしょっちゅうあった。
ある日ついに校長から退学を言い渡されそうになると、エステラの母親は自ら退学を申し出、2人でロンドンに移住することを決める。
ロンドンに向かう途中で母親と立ち寄った豪邸でエステラはとある騒動を起こし、そのせいで母親を亡くしてしまう。
その後、1人でロンドンに行き着いたエステラは『101匹わんちゃん』、『101』の相棒でお馴染みのジャスパーとホーレスに出会う。そして3人で泥棒を行い生きていくことになる。
10年後エステラは、ひょんなことからカリスマファッションデザイナーであるバロネスの下でデザイナーとして働くことになり、その才能を開花させていく。
しかしバロネスが母親を殺したという事実を知り、エステラは「クルエラ」となりバロネスへの復讐が始まる。
感想
「クルエラ」といえば、ダルメシアンの毛を引き剥がして自分のコートを作ろうとする悪いおばさんというイメージだったのだが、この映画を見てそのイメージが少し崩れたというのが率直な感想である。
というのも、クルエラはとっても悪い奴!なのに、こんな人でも人の子なのだなと思わされるシーンが度々あるからである。
例えば亡くなった母親に対する敬愛心だ。
エステラは母親を亡くしたあと、母親から言われていた通り「良い子でいる」ことを守ろうとする。「ママが望んでいたエステラにちゃんとなれているか」を気にして生きている。
そんなママ思いなところにあの悪役のクルエラであっても家族愛はあるし、とてもとても何の罪もない部下の家のダルメシアンの毛皮を引き剥がすために誘拐を行う超傲慢で我儘なクルエラとは思えないのである。
バロネスへの復讐を始めてから、エステラ(クルエラ)のジャスパーとホーレスに対する態度が『101匹わんちゃん』で現れるクルエラそのものになりつつあるのではあるが、バロネスに殺されかけた出来事を機に心を入れ替え彼らとの「家族愛」を再確認し再び協力するようになる。
ここでもやっぱりあのクルエラとは違うと感じてしまう。
つまりこの映画は『101匹わんちゃん』、『101』とは別のクルエラの誕生秘話として観る方が楽しめるのかも?しれないと感じた。クルエラ=超悪いおばさんイメージが根強い私のような人は、どうしてもそのクルエラに繋げようとしてしまうから色々と混乱を来すのかもしれない。
エンディングでは『101匹わんちゃん』等の主要登場人物であるアニータとロジャーにダルメシアンを送るシーンがあるのだが、このクルエラでダルメシアンのコートを作るために子犬を誘拐することになったらどうなるのだろう。また違った話になりそうだ。
ぜひ、このクルエラで101匹のダルメシアンを誘拐し動物たちに木端微塵にされる姿も見てみたい気もするが、この映画自体1970年代のロンドンといい、お洒落なファッションといい、音楽といい、とてもカッコよくてセンスの良い映画だったのでそんなクルエラが動物の糞まみれになる姿とかやっぱり見たくないかなというのが本音である。
ちなみに私は日本語吹き替え版で観たので、今度はエマ・ストーンの演技を堪能するためにも字幕で観るつもりである。